ウイルス感染の被害が非常に少なく、セキュリティ面で強固といわれるMac。
しかし、それでも実際にウイルス感染事例があります。
また、パソコンの脅威はウイルスだけではありません。
では、Macはどのようなセキュリティ対策をすればよいのか? なにを設定すべきか? という部分について、無料でできる対策方法を解説いたします。
Macでセキュリティ対策は不要と聞いたけど?
Macはウイルス感染しない、セキュリティ対策をする必要はない、と聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。しかし、だからといって「全然なにもしない」のはリスクがあります。
たしかにウイルス感染はしにくい
MacはWindows PCと比較して、ウイルス感染被害がかなり少ないです。MacはWindowsより利用者が少ないこと、またWindows PCをターゲットとしたウイルスはまったく効かないことが理由でしょう。
ただ、実際にMacでの感染被害は報告されており、絶対感染しないわけではありません。必要最低限のウイルス対策はしておいたほうがよいでしょう。
ウイルス対策については記事の下部で紹介しています。次項では、そのほか「ウイルス以外にも注意しなくてはならないセキュリティリスク」と対策についてお話しします。
ウイルス以外のセキュリティリスクとは?
ウイルス以外のセキュリティリスクとしては、つぎのようなものが挙げられます。
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- Macを紛失、もしくは盗難に遭いデータ流出
- 席を外したときにデータを盗まれる
- フィッシング詐欺などに遭い金銭的被害を受ける
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次項から、このような被害からMacを守るために設定しておきたい、セキュリティ対策の方法を解説していきます。
Macのおすすめセキュリティ対策10選
Macでやっておくべきセキュリティ対策をまとめました。どれもカンタンにできるので、設定してみてはいかがでしょうか。
ログイン時にパスワード入力を必須にする
ログインする際、自動ログインの設定にしていませんか?たしかに便利ですが、その状態だと誰にログインされてしまうか分かりません。そこで、パスワードを設定しておくのがおすすめです。
1. Appleメニュー「システム環境設定」→「ユーザとグループ」
2. 左下のロックアイコンをクリックして解除→自動ログインを「切」でOK
スリープ・スクリーンセーバー解除にパスワード入力を求める
ログインだけでなく、席を外すときのためにスリープやスクリーンセーバーを解除するときも、パスワードを設定しておくと安心です。
1. Appleメニュー「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」
2. 「一般」タブ「スリープ解除/スクリーンセーバ解除にパスワードを要求」にチェックを入れて完了
OSはつねに最新バージョンにアップデート
OSを最新版にすることで、セキュリティ面でも最新の状態にすることができます。初期設定では自動アップデートがオンになっていますが、自動になっているか確認する手順は以下のとおりです。
OS X の更新設定を確認する方法
1. Appleメニュー「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」
2. 「アップデートを自動的に確認」にチェックが入っていればOK
OS をアップグレードする方法
サポートが終了したOSは脆弱性が修正されないため、そのまま使っているとウイルス感染などのリスクがあります。アップデートの提供が終了したら、早急にアップグレードしましょう。
1. Macをバックアップする
»Time Machine で Mac をバックアップまたは復元する方法 – Apple サポート
2. 最新版OS(2016年12月現在、macOS Sierra)をダウンロード、画面の指示に従って進める
»macOS Sierra を Mac App Store で
OS X のリリース・最終アップデート日
OS Xのリリース日と最終アップデート日をまとめました。バージョン10.8以前のOSはサポートが終了しています。
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OSX 10.8 Mountain Lion
リリース:2012/07/25
最終アップデート:2015/08/13
OSX 10.9 Mavericks
リリース:2013/10/22
OSX 10.10 Yosemite
リリース:2014/10/16
OSX 10.11 El Capitan
リリース:2015/09/30
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ブラウザもつねに最新バージョンに
ブラウザもアップデートによってセキュリティ機能が追加されたり、脆弱性が修正されたりします。公開されたらアップデートしておくとよいでしょう。
なお、SafariはOS Xの更新と同時にアップデートされるので、Safariだけを使用している場合はOSの更新だけ気にしておけば大丈夫です。
Chromeのアップデート方法
Chromeのウィンドウにある、最上部右「≡」マークの色が変わっていたら更新できます(なお、緑色=アップデート公開後2日経過、黄色=4日、赤色=7日を示しています)。
1. 「≡」マークを押す→開いたメニューの「Google Chrome を更新」をクリック
2. アップデート後、「再起動」をクリックすれば変更が適用されます。
ファイアウォール機能をオンにする
OS Xのファイアウォール機能を有効にすると、不正なアプリのインストールや不審な通信などをシャットアウトできます。
1. Apple メニュー「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」
2.「ファイアウォール」タブをクリック
3.左下のカギのアイコンをクリックしてロックを解除→「ファイアウォールを入にする」or「開始」
データ暗号化機能「FileVault」を有効化
Macのハードディスク内のデータを暗号化する「FileVault」を有効にすると、データが盗まれるのを防止することができます。なお、「FileVault2」はOS X Lion 以降に対応。
1. Apple メニュー「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」
2. 「FileVault」タブを選択→「FileVaultを入にする」
Safariでファイルを自動で開かない設定にする
ファイルを自動で開く設定をオフにしておけば、ファイルをダウンロードした場合に勝手に開いたり、再生したりするのを防げます。
1. Safariを起動→環境設定を開く
2. 「一般」タブ最下部、「ダウンロード後”安全な”ファイルを開く」のチェックを外せば完了
Java・Flashを最新版もしくはオフに
JavaやFlashは動画を再生するときなどに使われるソフトです。しかし、これらは脆弱性を悪用した攻撃を受けやすいです。つねに最新版にするか、オフにしたほうがよいでしょう。
Javaをアップデートする方法
まずOracle(https://www.java.com/ja/)から最新バージョンの Java を入手。
1. Apple メニュー→「システム環境設定」
2. 「Java」→Java コントロールパネル→「更新」で画面の指示に従います。
2-8-2. Flashをアップデートする方法
まずAdobe(http://get.adobe.com/jp/flashplayer/)から最新バージョンのFlashを入手。
1. 「Adobe Flash Player Installer」と表示されたら、「Install Adobe Flash Player.app」をダブルクリック。
2. 「開いてもよろしいですか?」と表示されたら「開く」→ユーザー名とパスワードを入力し「OK」で手順に従い終了。
SafariでJava・Flashをオフにする方法
1. 「Safari」→「環境設定」または「command」+「,」(コンマ)
2. 「セキュリティ」タブを選ぶ→「Javaを許可」のチェックを外すとJavaがオフ。
「その他すべてのプラグインを許可」のチェックを外すとFlashもオフ。
システム環境設定をパスワード必須にする
パスワードを入力しないとシステム環境設定が変更できないようにすれば、席を外しているときや紛失した場合、第三者が設定を操作することを防げます。
1. Apple メニュー「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」
2.「一般」タブを選択→右下「詳細…」をクリック
3.「システム全体の環境設定にアクセスするときに管理者パスワードを要求」にチェックを入れ、「OK」
WiFiは「WPA/WPA2-PSK(AES)」を選択する
WiFiには、通信を暗号に置き換える「暗号化」という機能があります。暗号化せず無線接続すると通信を傍受されるリスクがあるので、暗号化した回線の利用がおすすめです。
暗号化には種類があり、接続する際は「WPA」「WPA2」のどちらかを推奨します。「WEP」形式は古く、暗号化性能が低いので避けてください。
おすすめセキュリティソフト・ウイルス対策は?
前項では、Macの設定でできるセキュリティ対策・情報漏えい対策を紹介しました。本項ではウイルス感染を防ぐ対策を見ていきます。
一番のおすすめはセキュリティソフト
もっとも手軽にできて、カンタンなウイルス対策といえば、やはりセキュリティソフトの導入です。無料ソフトもあるので、お金をかけずに対策できます。
Macのウイルス対策や感染時の対処方法、おすすめのセキュリティソフトについては、以下の記事をご参照ください。
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そのほかのセキュリティ対策は?
記事で紹介したセキュリティ設定を実施し、セキュリティソフトをインストールするほかに、注意しておきたいポイントは以下のとおりです。
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- Macを紛失、盗難に遭わないように注意する
- 中古品などあやしいUSBメモリを使用しない
- ワンクリック詐欺、フィッシング詐欺などに騙されないよう注意する
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まとめ
Macはウイルスに強いものの、やはりユーザー側で注意が必要なポイントがあります。
Macに入っている情報は、誰が狙っているかわかりません。
できることから実施してみてはいかがでしょうか。
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- ログイン時にパスワード入力を必須にする
- スリープ・スクリーンセーバー解除にパスワード入力を求める
- OSはつねに最新バージョンにアップデート
- ブラウザもつねに最新バージョンに
- ファイアウォール機能をオンにする
- データ暗号化機能「FileVault」を有効化
- Safariでファイルを自動で開かない設定にする
- Java・Flashを最新版もしくはオフに
- システム環境設定をパスワード必須にする
- WiFiは「WPA/WPA2-PSK(AES)」を選択する
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