写真の位置情報を消して住所バレを防ぐ方法!GPSオフでも危険

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スマホで撮った写真は、ただの写真ではありません。様々な情報が入った「デジタルデータ」です。そこにはGPSによる「位置情報」や撮影日時・スマホやカメラの機種名などが含まれています。

うっかりこの位置情報がついた写真をSNSなどに投稿してしまうと、撮影場所が自宅だった場合、正確な住所を知られてしまいます。

ちょっと前までの写真といえば、フィルム式カメラで現像するものがほとんどでした。しかしスマートフォンやSNSの登場で便利な機能が使えるようになった反面、その機能を悪用されれば、身の危険につながる恐れが出てきています。

デバイスごとの位置情報を消す方法・注意点を知ることで、トラブルを防ぎましょう。

目次

1. 「撮影場所のデータ」が写真に埋め込まれる

GPS機能付きのスマートフォンや携帯電話、デジカメで撮影された写真には「Exif(イグジフ:Exchangeable image file format)」情報とよばれる、写真についてのデータが自動で付加されます。

「GPS機能をオン」にして撮影すると、このExif情報の中に「撮影場所の座標(ジオタグ)」が記録されるのです。

Exifに埋め込まれる情報の例

  • 位置情報(緯度・経度・方角など)
  • 撮影日時
  • スマホやカメラの機種名
  • 作成者名(設定した場合、著作権情報として表示される)
  • 撮影時の設定(シャッタースピード、フラッシュの有無、絞りなど)

アプリやソフトを使えば、この位置情報を地図上に表示することができます。そのため、撮影した場所がピンポイントで特定できてしまうのです。

Exif情報の確認方法(パソコン)

画像の上で右クリック→プロパティの「詳細」タブを開く

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※GPSのしくみとは?

GPS(グローバル・ポジショニング・システム:Global Positioning System)とは、衛星を使った測位システムです。地球の約2万㎞上空を飛ぶ複数の衛星から届く軌道情報をもとに、位置情報を取得します。

2. 位置情報付加のメリット・デメリット

位置情報機能を正しく活用すると、こんなメリットがあります。

  • 撮影した場所ごとに写真をフォルダ内で検索、整理できる
  • 旅行などどこで撮影した写真か忘れてもすぐにわかる

しかし、悪用されるとこんな危険があります。

2-1. 自宅や職場、学校、行き先の特定

例えば料理のみを写した写真でも、自宅で撮った場合かんたんに自宅住所を知られてしまいます。子どもが公園で遊ぶ写真なら、どんな子どもがどこで何時頃遊んでいるかわかってしまいます。

そのためストーカーや誘拐などの事件に発展するなど、犯罪に利用される恐れがあります。

2-2. 機密情報の流出

例えばビジネスマンが取引先の会社に行ったとき、そこで撮った何らかの写真を公開すると、企業の取引情報やマーケティング活動を推測されてしまう可能性があります。

2-3. 自分以外の人による投稿にも注意

例えば、こんなことも起きているようです。

リスナーの住所が公開されてしまった

あるラジオ番組のブログで、「リスナーのお宅にお邪魔しました!」という内容で投稿された写真に、位置情報が残っていたそうです。この写真の位置情報がリスナーの自宅住所だということは、すぐに推測できてしまいます。

「GPS機能をオン」で撮影した写真をつぎのように公開したとき、位置情報がバレてしまいます。

  • 位置情報が削除されないSNSやブログに投稿したとき
  • メールで添付して送信したとき
  • パソコン経由で写真を転送したとき

3. 位置情報が自動削除されるSNS・ブログ一覧

下記のような大手SNSやブログでは、Exifつきの写真を投稿しても、位置情報は自動的に消去されます。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Instagram
  • mixi
  • アメーバブログ
  • メルカリ(フリマアプリ)
  • はてなブログ(撮影日、カメラ種類は残る)
  • livedoorブログ(設定で変更可)
  • Seesaaブログ(設定で変更可)
  • WordPress(Exifを削除するプラグイン「EXIF-Remove-ImageMagick」などのインストール・設定が必要)

※自動削除が適用される前にアップロードした写真の位置情報は、消されない場合もあります。(はてなブログなど)その場合、アップロードし直すなどの対応が必要です。

3-1. アップした写真に位置情報が付加されていないか確認する方法

ブログなどにアップした画像をパソコンやスマホに保存し、画像の「詳細情報」などを確認すると、位置情報の有無がわかります。

このような機能は、今後さらに変更される可能性もあります。新しい技術がつぎつぎ登場する中、Googleフォトではこんな機能が追加されました。

3-2. 「Googleフォト」で位置情報のない写真に「推定の撮影場所」の表示を開始

2016年、Googleのクラウド写真サービス「Googleフォト」では、位置情報のない写真に「推定の撮影場所」を表示する機能が追加されました。

これは、利用しているGoogle アカウントに保存されている Google ロケーション履歴などの情報をもとに、撮影場所を推定する機能だそうです。

この「撮影場所(推定)」は、写真から削除すること・撮影場所が推定されないように設定することができます。

設定方法はこちら
»https://support.google.com/photos/answer/6153599?co=GENIE.Platform%3DAndroid&hl=ja

写真を投稿できるサイトは他にも数多くあります。投稿したときは情報が残っていないか確認し、写真を撮るときは、位置情報を付加しない設定にすることをおすすめします。

4. スマホで撮影する写真に位置情報をつけない設定方法

4-1. iPhoneの場合

「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」で「カメラ」を「オフ」にする

4-2. Androidの場合

カメラアプリを開く→メニュー→設定→「GPS」タグを「オフ」にする

5. 写真の位置情報を消す方法

※注意点:元の写真に上書き保存されるのか?複製保存されるのか?確認する。
Exif情報が削除され上書き保存される場合、そのExifが必要になることがあるときは、バックアップを取っておく必要があります。

5-1. スマートフォンで消す方法

位置情報をまとめて削除・確認するアプリが便利です。位置情報を地図上に表示する、撮影カメラの設定を見るなどExif情報の確認にも役立ちます。

PhotoCheck

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カメラロールに保存した写真をまとめてチェックし、位置情報が含まれる写真を判別できます。位置情報の削除では、位置情報のみを削除した写真が新しく複製され、カメラロールに保存されます。位置情報から撮影場所を地図で確認することもできます。

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GPS Deloger

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写真の位置情報をまとめて削除できます。写真を選択すると、位置情報が地図で確認できます。

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Loooks

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ExifまたはGPS情報を複数枚まとめて削除でき、削除した写真をそのままメールやSNSへ投稿できます。Exif情報の確認にも役立ちます。

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Exif消しゴム

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Exifを削除した後の画像は、別ファイルとして保存されるので、Exifありの元画像は残ります。写真をまとめて選択して消すことも可能。出力先フォルダを指定可能。インターネット接続権限などを持たず、安全に使えます。

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Photo Info Eraser

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Exifを削除した後の画像は、別ファイルとして保存されるので、Exifありの元画像は残ります。

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5-2. パソコンで消す方法

Windows(7、8)

画像ファイルのプロパティを開く→「詳細」タブ→「プロパティや個人情報を削除」→「このファイルから次のプロパティを削除」にチェックし、「すべて選択」、OKを押す。すると、Exif情報が削除されます。

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ただ、この方法では1枚ずつしか消せません。たくさんの画像を処理したい場合は、次のようなExif情報を削除するフリーソフトがおすすめです。どちらもjpeg、jpg画像のみ対応です。

ExifEraser
LPG画像をドラッグ・ドロップするだけで、Exif情報を削除できます。

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F6 Exif
Exif情報の削除や、Exif情報の編集、CSVファイルとして出力保存することもできるフリーソフトです。

Mac

アプリをインストールせずに消す方法
プレビューから写真を開く→「ツール」で「インスペクタを表示」をクリック→「GPS」をクリック、「位置情報を削除」

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5-3. アプリでまとめて消す方法

ImageOptim

ExifEraserと同じく、ドラッグするだけでまとめて削除できます。(元の画像に上書きされる)

EXIFPurge

Exif情報を削除したい写真を選択→「Save Images in」で保存場所を指定→「Purge EXIF info」をクリックするとExif情報を削除できる

5-4. Photoshop(フォトショップ)で消す方法:Windows、Mac共通

「ファイル」→「Web用に保存」→「保存」で写真を保存する。

画像編集ソフトのPhotoshopなら、Web用に保存するだけで、一発でかんたんにExif情報が削除されます。
さらにこの削除の動作をアクションで記録しバッチ処理をかけることで、多くの写真のExifをまとめて削除できます。

6. 位置情報オフでも油断できない!写り込みに注意

位置情報がない写真であっても、自宅住所や本名、その他の個人情報を特定されてしまう場合があります。

6-1. 写真に写り込む情報

窓の外の景色から、場所を特定される恐れがあります。またテレビやパソコンの画面、鏡などにたまたま写る情報にも注意です。もし請求書などが写り込んでいたら、住所や本名などがわかってしまいます。

スマホの小さい画面では見えなかった部分でも、パソコンで見たり拡大したりすると、細部まではっきり見えてしまうことがあります。

また、質問サイトなどで「この景色が見える場所はどこですか?」などと質問し、誰かが答えてしまう可能性もあります。

さらに、あるテレビ番組ではこんな検証がおこなわれていました。

6-2. 家具の位置から間取りをほぼ再現

ブログで、自宅で飼っているペットの写真をたくさん公開している芸能人がいました。写真のメインはペットなので、室内全体を写した写真は1枚もありません。

そこで番組スタッフが、すべての写真をプリントし、ペットの後ろに写った窓やクローゼット、家具などの位置から、部屋の間取りを推測します。

結果、推測にはかなりの時間がかかりましたが、再現した間取りは実際の間取りとほぼ同じだったそうです。もし、不動産サイトに物件情報としてその部屋の間取りが掲載されていたら…自宅を特定される可能性はゼロではありません。

自宅で写真を撮るときは、写り込みがないよう、撮りたいもののみをアップに寄って撮ることをおすすめします。

7. その他の注意点

7-1.「投稿した場所」のシェアに注意!

SNSでは、「自分が今いる場所」の位置情報を投稿することもできます。位置情報がオンになっていることに気づかないまま投稿してしまうと、今いる場所がバレてしまいます。

[例]
Instagram(インスタグラム)では、位置情報のない写真をシェアするとき「フォトマップに追加」がオンになっていると、「投稿した場所」がシェアされてしまいます。

投稿するときは「位置情報」が付加されていないか、確認してからにします。

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Facebook 位置情報オンのときの投稿画面

7-2. 位置情報を使うアプリに注意

チェックインサービス、ランニングアプリ、ゲームアプリなど、GPS情報を利用するアプリはたくさんあります。しかし、そこで共有したよく行く場所の情報から、自宅や勤務先を推測される可能性はゼロではありません。

そのため自宅近くでは使わない、専用アカウントを作るなどの対策が必要です。

7-3. 「友達」の行動に注意

セキュリティ意識の薄いSNSの友達のこんな行動から、個人情報が漏れる恐れもあります。

  • あなたが写った写真を友達が位置情報つきで投稿する
  • 投稿にタグづけされる(顔と名前が不特定多数に拡散される)
  • 公開範囲を限定した自分の投稿でも、友達がその投稿をシェアすることでどんどん漏れることがある。その友達が公開範囲を「すべて」にしていれば、誰でも情報を閲覧できる
  • ハンドルネームで登録していても、コメント欄で本名で呼ばれてしまう

自分は気をつけていても、このように思わぬところから個人情報が流出する可能性があります。

SNSでの友達の数の平均は130人、「友達の友達」では約8500人にもなるといわれます。(JNSA調べ)この中にはどんな人物が含まれていてもおかしくありませんよね。

対策

  • 知られてはまずい情報は投稿しない
  • 知らない人、見知らぬ人からの友達申請を許可しない

7-4. 過去の写真、放置SNSにも注意

昔投稿した写真に位置情報が入っていないか?さかのぼって確認してみてください。また昔使っていたけど、今はほとんどログインしていないブログやSNSはありませんか?

放置するうちにその存在を忘れ、公開した情報がそのままになる恐れがあります。放置しているサービスの投稿も確認し、使わなければ退会することがおすすめです。

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まとめ

  • 位置情報を知られたくなければ、GPSをオフにしておく
  • 写真に写り込むものに注意する
  • 友達など、情報は思わぬところから漏れることがある

ゴールデンウィークや夏休み、年末年始など、撮った写真をアップすることの多い時期は、とくに気をつけましょう。

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