LINE乗っ取り2つの原因&突然のアカウント削除も乗っ取り?

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LINEアカウントの乗っ取り被害は少なからず発生しています。LINEを乗っ取られると本人になりすまされ、電子マネーをだまし取る詐欺のメッセージを友だちに送信されてしまいます。

ここでは、LINE乗っ取りの原因と、アカウントの利用停止・削除の原因と乗っ取りの関係について解説します。

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LINEを乗っ取られる原因

1. アカウントへの不正ログイン

不正ログインされる原因は、次のような方法でパスワードを破られてしまうためです。

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  • パスワードリスト攻撃
  • 総当り攻撃
  • 辞書攻撃

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パスワードリスト攻撃

他サイトや他サービスのログインID・パスワードが流出し、不正ログインされる方法です。いちど流出したパスワードリストは犯罪者の闇市場などで流通している可能性があります。

パスワードはウイルス感染やフィッシング詐欺などで騙されて入力してしまうと流出します。

総当り攻撃

ランダムに文字列を入力し、ログインを試す方法です。

辞書攻撃

単語の組み合わせでログインを試す方法です。

これらは攻撃システムで一瞬のうちに膨大な数のパターンを試すため、文字数が少なくかんたんなパスワードは破られる危険性が高いです。

2. 友だちになりすましたLINEアカウントに携帯電話番号を教えてしまった

友だちのLINEやFacebookなどその他SNSのアカウントが乗っ取られると、「携帯電話番号を教えてほしい。」などと友人になりすまして電話番号を聞かれることがあります。

信用して番号を教えてしまうと、「届いた4ケタのPINコードを送って。」などと要求されます。PINコードを教えてしまうと、自分のLINEアカウントを乗っ取られたり、新しいLINEアカウントを勝手に作られたりしてしまいます。

友だちと番号を教え合うことはあるかもしれませんが、「認証コードを教えて」と言われても絶対に教えてはいけません。

乗っ取りを防ぐための対策方法は下記記事をご確認ください。

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LINEアカウントを乗っ取られたときの症状

LINEは複数のスマホ・パソコンから同時ログインができません。そのためアカウントを乗っ取られて別の端末からログインされると次のような画面が表示され、先にログインしていた端末がログアウトされてしまいます。

スマホの場合

パソコンの場合

また、パソコンからログインしていないのに次のようなログイン通知がくる・送った覚えのないメッセージを友人に送信しているなどの場合も、乗っ取られた・乗っ取りを試みられたと考えてよいでしょう。

突然のアカウント初期化や削除は乗っ取りが原因?

LINEにログインできない次のような現象は、乗っ取られた場合とそうでない不具合などの場合があります。

突然ログイン画面になった・初期化された

LINEを使っていて、突然下記のようなログイン認証画面になる不具合が2013~14年に多発しました。この現象は現在でも起きることがあるようです。

端末やアプリを再起動してもログイン画面になってしまい、指示通り電話番号や端末認証番号を入力してログインすると、トーク履歴が消えてしまっています。

iPhoneでこの不具合が起きる原因は、容量不足とアップデートが重なることと考えられています。そのため、次の対策方法があります。
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  • iPhoneの空き容量を多めに確保しておく
  • LINEの自動アップデートをオフにしておく

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また万が一の不具合や引き継ぎのためには、次の対策が有効です。
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  • トークなどのバックアップをとっておく
  • ログイン情報をしっかり設定しておく

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再ログインできるよう、メールアドレス・パスワードや携帯電話番号、Facebook認証を設定しておき、パスワードは忘れずに控えておきます。

突然アカウントが削除された

LINEアカウントが勝手に削除された原因には、乗っ取りの場合と、利用規約違反で運営に削除された場合とが考えられます。

「乗っ取り」によるアカウント削除の場合

「乗っ取られたときの症状」で紹介した現象が起きている場合、アカウントを乗っ取られた可能性が高いです。

犯人は乗っ取ったアカウントでスパム送信など規約違反行為をおこなうため、最終的にアカウントを運営に削除される、または自ら削除するケースが多いようです。

「利用規約違反」で運営に削除された場合

LINE利用規約の禁止事項にあたる行為をした場合、予告なくアカウントを停止・削除されることがあります。中には気づかずに違反となる行為をしてしまい、運営に停止・削除されるケースがあります。

アカウントを停止・削除された場合、次の現象が起きます。

  1. 「現在LINEを利用できません」画面が表示される

  2. 再インストール→新規登録しようとしても「不正な電話番号です」と表示される
  3. 自分が友人の友だちリストから消える

    アカウントが削除されると友だちリストから消えるため、友人の友だちリストから自分が消えていたら、削除されたということです。(友人が自らリストから削除した場合は除く)

  4. 運営に問い合わせる

    運営に問い合わせることで、自分が「利用停止」なのか確かめられます。
    しかし運営から返事が来るのは1週間後など、かなり先になることが多いようです。1週間以上待っても返事がこない場合、もう1度問合せてみてください。

利用規約違反と判断されるケースの例

違反のつもりはなくても、やってしまいやすい例です。
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  • 同じメッセージを大人数に送ってしまった
  • 不特定多数の人にコメントをした
  • ユーザーを無差別に友だちやグループトークに追加した

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これらはスパム行為とみなされる可能性があります。
また、メッセージの内容にかかわらず「同じ内容」を大量送信すると、スパムとされる可能性があります。

大量送信しがちなメッセージの例

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  • アドレス、電話番号、住所など変更のメッセージ
  • LINEをやり直したときの再登録のお願い
  • 「結婚しました」「起業しました」「Facebookはじめたよ」などの報告
  • 「あけおめ」などのあいさつ
  • 「イベントに参加しませんか」などの勧誘
  • ゲームやアプリなどの登録のお願い
  • 「○○をするとスタンプをもらえる」「皆に送ると幸せになれる」「○○に困ってる人を助けてください」などのウソのメッセージ拡散

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誤認判定でアカウント削除されても、基本的にアカウント復活はしてもらえないようです。(復活できるかどうかは、いちど問い合わせてみてください)

スパム判定をされないためには、「同じメッセージを大人数に送信しない」ようにするしかありません。連絡網などはメールで送るか、グループトークに投稿しましょう。

アカウント停止・削除されたときの対処方法

問い合せ、停止解除してもらう

問題報告フォームからLINEに問い合わせします。注意点ですが、運営から返事は遅く、返事がきてもLINE利用が再開できるまでに1ヶ月以上かかるようです。また問い合わせても理由を答えてもらえない、解除してもらえない、返信がこない場合もあります。

問い合わせるときのポイントとして、起きている問題・症状をわかりやすく記載してください。

アカウントを新規作成する

ただ、「不正な電話番号です」とされてしまっている場合、LINEに新規登録はできません。そのため次のような方法で新規登録を試せますが、成功しない場合もあるので注意してください。

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  1. 端末と電話番号を両方変える

    ただ、両方をすぐには変更できないケースがほとんどだと思います。

  2. 電話番号を変える

    電話番号のみ変えて新規登録しようとしてもできない場合は、一度アプリをアンインストール後、再インストールしてみてください。

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数日待ってみる

数日経って再度試してみたら、解除されていたというケースがあります。このようにLINEでは、誤認スパム判定などで悪意のないユーザーのアカウントまで削除されることがあります。

アカウント削除され再ログインどころか新規登録もできず、一切使えなくなるなんて困ってしまいますよね。しかし理不尽かもしれませんが、注意しながら使うしかないのが現状です。



有名人も乗っ取り被害を公表

2014年から芸能人にもLINE乗っ取り被害者が出ており、ブログなどで報告されています。知名度のある有名人による被害報告は、注意喚起として多くの人に届きやすいでしょう。

自分のアカウントが乗っ取られたケース

ヒャダイン

仲里依紗

知人が乗っ取られたケース

GLAY・HISASHI

まとめ

  • LINE乗っ取りの原因はパスワード流出や他人への電話番号・PINコード送信
  • 突然のアカウント削除は乗っ取りか規約違反の可能性が高い
  • 違反後は登録不可になることがある
  • 認証コードは絶対に他人に教えない
  • 大量送信や登録のくり返しに注意する