iPhoneやiPadなどApple製品の修理店には、正規店と非正規店があります。修理をおこないたいとき、なにが違うのか？どちらがいいのか？という部分は気になる部分でしょう。
正規店と非正規店には、それぞれメリット・デメリットがあります。まとめてご紹介するので、利用するときの参考にしてみてください。
正規店と非正規店の違いとは？
まず、もっとも大きな違いとしてはAppleの認可があるかどうかです。Appleに認可されているのが正規店、そうでないのが非正規店になります。
「非正規」というと、認可されていないから利用しても大丈夫？と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、修理作業自体はほぼ同じなので、信頼できないお店というわけではありません。
非正規店でも総務省に認可されているお店があり、このような場所は信頼できます。次項で、さらになにが違うのか、そのメリットとデメリットをご紹介していきます。
正規店のメリット・デメリットは？
まず、正規店のメリットとデメリットには、どのようなものがあるのかをご紹介します。
メリットについて
Apple Care＋が利用できる
Apple Care＋やキャリア保証に入っていると、かなり安価に修理できます。たとえば、画面の破損ではどのモデルでも￥3,400です。
Apple純正パーツでの修理が受けられる
正規店ではかならずApple純正の部品が使われるため、画質が変わるなどの差異が生じません。
デメリットについて
Apple Care＋に入っていないと高い
Apple Care＋など保証に加入していないと、画面の破損のみでも機種によって1万数千円～数万円など、かなり高額になります。
予約が取りにくい
正規店の利用にはAppleの公式サイトから予約できますが、とくに直近の日や土日の都心にある店舗はほとんど予約が埋まっていて取れません。飛び込みで行くと何時間待つことになるか分からないほどです。
非常に混雑する
修理といえば正規店と思う方が多く、また店舗数もそれほど多くないため、とくに土日は大混雑し、即日予約はほぼ不可能です。予約しても前の人が長引いて1時間以上も待機、ということもあります。
データが消える
正規店で修理をおこなうと、動作確認のためかかならずデータをすべて消去されます。そのため、事前にバックアップを取らなくてはなりません。
非正規店のメリット・デメリットは？
つづいて、非正規店のメリットとデメリットをご紹介します。前項と見比べてみてください。
メリットについて
店舗ごとの割引サービスがある
正規店の料金は一律ですが、非正規店は店舗ごとに料金を自由に設定できます。さらに、お店によっては口コミで割引や学割などキャンペーンを実施していることも多く、より安く修理を受けられます。
正規店より混みにくい
前述のように正規店は店舗数が少なくたいへん混雑しますが、非正規店は店舗数が非常に多いため、分散されて比較的混みにくいです。早ければ30分以内で全作業が完了することもあります。
データが消えない
非正規店ではリセットをおこなわず修理するので、データは消えません。故障してバックアップに失敗したときや、バックアップする暇がなくすぐ修理したい方も安心です。
古い機種も修理可能
正規店だと古い機種（現時点ではiPhone5以降）の修理は受け付けなくなります。その点、非正規店では古いものも修理してもらえます。
正規店で実施していないカスタマイズができる
お店によっては、防水性能をさらに上げる加工やボディの消毒、上位互換のバッテリーへの交換など、正規店ではおこなえない特別なサービスを実施しています。
デメリットについて
純正ではないパーツで修理されることもある
かならずではありませんが、純正ではないパーツで修理される場合があります。そうすることで費用が安くなりますが、画面の明るさや写りに若干の差異を感じることがあるかもしれません。
サポート対象外になる可能性がある
非正規店で修理したことが判明すると（パーツが純正ではないなど）、のちに正規店で修理を依頼したい場合にサポート外となって断られる可能性があります。
悪質な業者も存在する
修理後にすぐ壊れる、修理の質が悪いなど、一部悪質な業者も存在するようです。このようなお店を利用しないためには、総務省の認可があるか、多店舗展開しているかなどで見極める必要があるでしょう。
まとめ
ご紹介したメリット・デメリットを比較したうえで、つぎのようにお店を選ぶとよいでしょう。
正規店の利用が向いている人
- Apple Care＋など保証を使いたい
- 正規のほうが安心できる
非正規店の利用が向いている人
- 保証に加入していない
- 急いでいるので早く修理したい
- データが消えたら困る