近年、スマホをターゲットとしたウイルスが急増しています。とくにAndroidはiPhoneよりウイルス感染のリスクが高く、パソコンと同様にセキュリティ対策が必要となってきました。
2016年5月17には、モバイル端末のセキュリティ対策を手掛けるSkycureが「全Android端末の95.4%に対して通用する攻撃手法」という内容をブログで公開しています。
Android端末のシェア69.67%(2019年3月現在)と、約7割近くの人が使用しています。7割の人がすべてセキュリティ対策できているかといえばそうではないでしょう。
ハッカーは常にセキュリティの弱い端末を狙っています。自分は大丈夫と思わず対策することが必要です。
そこで、気軽に対策できる無料のセキュリティアプリをご紹介します。それぞれの機能やスペックについて比較していくので、必要とする機能を持ったアプリを探してみてはいかがでしょうか?
【無料】Androidおすすめセキュリティアプリ5選
Android端末で使えるフリーのセキュリティアプリは、数多くあります。そのなかで人気が高く、性能や動作の軽さといった面で優れているものを厳選紹介!
AVAST Mobile Security
Avast – スマホセキュリティ 無料のウイルス対策アプリ
Avast Softwareposted withアプリーチ
パソコンでもおなじみの無料セキュリティソフト、アバストのAndroidバージョンです。新たなアプリをインストールした際に自動スキャンするほか、サイトのブロックや着信・SMS拒否機能などもあります。珍しいのはアプリロック機能で、LINEなど別のアプリにロックをかけることが可能です。
おもな機能
- アプリ自動スキャン機能
- ウイルス感染のリスクがあるサイトをブロック
- アプリの権限チェック
- 着信、SMS受信拒否機能
- アプリロック機能
スペック
- 日本語対応
- 機種端末で異なる
Avira Antivirus Security
Avira Antivirus Security 2019-Antivirus と AppLock+
AVIRAposted withアプリーチ
こちらも、パソコンのセキュリティソフトとして知名度の高いアビラのアプリです。Windows向けのセキュリティソフトでは世界シェア第3位というだけあって、信頼できます。動作も軽く、ウイルス検出率も問題ありません。
おもな機能
- 電話、SMSの受信拒否機能
- 盗難・紛失対策機能もあり
- メールのスキャン機能あり
スペック
- 日本語非対応
- 機種端末で異なる
- 一部有料(サイトの安全診断)
スマートフォンセキュリティ アンチウイルス
スマートフォンセキュリティ アンチウイルス
SOURCENEXT CORPORATIONposted withアプリーチ
ウイルス対策のための機能だけを搭載したセキュリティアプリです。ずっと無料のアプリでありながら、ウイルス検知率は世界最高水準を誇ります。SDカード内のスキャンもできるので、スマホのデータにウイルスが潜んでいないか、トータルにチェック可能です。
おもな機能
- SDカード内のスキャンも可能
- アプリのインストール、アップデート時に自動スキャン
スペック
- 日本語対応
- Android OS 3.0以上対応
AVL
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「APP-ONLY SCAN」を押すだけでスキャンされるなど、日本語非対応なものの比較的使いやすく、動作も軽いアプリ。ウイルス検出率が高く、2013年のAV-TEST賞(ウイルス検出率の評価)を受賞しています。
おもな機能
- 端末内のほかSDカード内のスキャンも可能
- ウイルス感染リスクがある有害サイトをブロック
- アドウェアまで検知
- 着信、SMS受信拒否機能
スペック
- 日本語非対応
- Android OS 2.3以上対応
Antivirus & Mobile Security
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かつてはウイルス検出率が非常に優秀なアプリでしたが、最近は性能試験が実施されていないので、データが不明です。アプリのウイルススキャンのほか、バックアップや遠隔操作など多彩な機能を備えています。それでいて動作も軽いのが特徴。
おもな機能
- アプリのスキャン機能
- フルスキャン機能で隠されたウイルスも検出
- データのバックアップ機能
- 盗難、紛失対策の遠隔操作機能あり
- アプリの権限チェック
スペック
- 日本語対応
- Android OS 4.0以上対応
どれがいい?目的別アプリの選び方
前項で紹介したようにAndroidのセキュリティアプリは数多くあり、それぞれ機能もさまざまです。そこで、どれを利用したらいいか迷ったときの選び方をアドバイスします。
ウイルス検出率が高い、動作の軽いものがいい!
Androidでのウイルス感染被害は増加してきています。その感染経路は、おもにウイルスの入ったアプリのインストールです。そのため、端末内やアプリスキャン機能のあるものを選ぶとよいでしょう。
そんな方にピッタリのアプリは・・・
前項のどれもおすすめ
前項で紹介したアプリはどれもウイルス検出率が優秀で、動作も軽いです。そのため、機能を確認して「この機能がほしい」と思えるものを選ぶとか、日本語がいい、というように選ぶとよいでしょう。
いずれにしても無料なので、いくつか使ってみて最終的に選ぶという手もあります。
紛失・盗難に備えておきたい!
外出していて、飲食店やトイレにスマホを置き忘れてしまった・・・といった経験がありませんか?つい忘れてしまうという方は紛失対策をするのもよいでしょう。
紛失・盗難防止アプリを入れておけば、万が一のときもスマホが手元に戻ってきやすくなります。
そんな方にピッタリのアプリは・・・
- Avira
- TrustGo
有害サイトのアクセスをブロックしたい!
たとえばお子さんが有害サイトを見てしまわないようにしたい!とか、フィッシング詐欺などの被害を防ぎたい!というときにおすすめなのが、有害サイトのブロック機能があるアプリです。
そんな方にピッタリのアプリは・・・
- AVAST
- AVL
日本語のセキュリティアプリを使いたい!
たとえ使いやすくても、やはり外国語のアプリは抵抗がある・・・という方のために、日本語で使えるアプリを紹介します。
そんな方にピッタリのアプリは・・・
- スマートフォンセキュリティ アンチウイルス
- TrustGo
有料アプリも無料で使えるって聞いたけど?
有料のセキュリティアプリは、基本的に30日間無料というものが多いです。それらをいくつか無料でハシゴしてみるというのもよいでしょう。もちろん、勝手に有料版へ切り替えられることはないので、気軽に利用できます。
また、パソコンですでにセキュリティソフトを入れている方は「マルチデバイス版」でないか確認してみてください。
マルチデバイス版というのはソフトを1つ購入したら、パソコン・スマホ・タブレットをトータルで保護するというソフトです。マルチデバイス版がすでにあれば、有料ソフトをスマホでも無料で使えるようになります。
そんな方にピッタリのアプリは・・・
- ESET パーソナル セキュリティ
- ノートン 360 マルチデバイス
- ウイルスバスター マルチデバイス ほか
セキュリティアプリをインストールするときの注意
アプリは求める機能で選ぶのがよい、と紹介しましたが、なんでもよいわけではありません。なかには、セキュリティアプリを謳ったウイルスもあります。インストール時はつぎの点に注意してください。
警告で誘導されたアプリは取得しない
ネットを閲覧しているときに「ウイルスに感染しました。このソフトで駆除してください。」というような警告が出たら、それはニセモノです。
不安を煽って有料のソフトをインストールさせようとする、悪質な広告なのでダマされないようにしてください。くわしくは以下でも解説しています。
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ランキング上位のアプリがよいとは限らない
過去には、セキュリティアプリを謳うニセのアプリが人気ランキング入りしたことがありました。「人気だからいいものだろう」と鵜呑みにせず、信頼できるメーカーのものか、よく確認してください。
アプリ以外でやっておくべきセキュリティ対策
Androidのセキュリティ対策で、セキュリティアプリはたしかに効果的です。しかし、そのほかにもやっておくべきことがいくつかあります。
OSやアプリは最新版にアップデート
OSは定期的に最新版が公開されていますが、その更新項目のなかには「セキュリティの問題点の解消」など重要な項目が含まれる場合があります。
アップデートをしないと、このセキュリティの問題をそのまま放置することと同じで、ウイルスに感染しやすくなってしまいます。
またOSだけでなくセキュリティアプリも、つねに最新版に更新することが望ましいです。セキュリティアプリは、更新することで新しく登場したウイルスに対応できるようになります。最新の脅威からスマホを守るためには必須です。
あやしいアプリをインストールしない
Android向けアプリのなかには、ウイルスを含んだ悪質なアプリがあります。できるだけGoogle Playでアプリを取得するようにするほか、アプリの提供元があやしいものはインストールしないようにしましょう。
口コミもチェックしたほうがよいですが、なかにはサクラを使って評価を異常に高く見せている場合もあるので、その点に注意しながらインストールしても問題ないか考えてください。
また、ウイルスの入ったアプリでとくに多いのは、ポケモンGOなど人気ゲームになりすましたものや、スマホの電池消費を抑えるなど便利なツールを装ったアプリです。本物かどうかをよく確認しましょう。
暗号化されていないWi-Fiの接続を控える
ウイルスとは少々異なる話ですが、公衆無線Wi-Fiの利用にも注意が必要です。最近は公共施設や飲食店など、無料のWi-Fiを利用できる場所が増えてきました。
しかし、暗号化されていないWi-Fi(パスワード制限がない)でインターネットを利用すると、回線を提供している人物に情報が丸見えになってしまうのです。
※暗号化されているWi-Fiは右側のアイコンに小さなカギのマークや、「WPA/WPA2で保護」などと書かれているのが特徴です。「WEP」は暗号化としては弱いので、WPA/WPA2を推奨します。
たとえばお店で無料提供しているWi-Fiが「Shop_wifi」という名前だった場合、悪意ある人物が「shop_free_wifi」など似た名前にしていると、間違って接続する人もいるでしょう。これに繋いで情報の通信をした場合、カンタンに個人情報を盗まれてしまいます。
Wi-Fiを悪用したハッキングについて、くわしくは以下の記事で紹介しています。
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まとめ
Androidのおすすめセキュリティアプリと、実施すべきセキュリティ対策について解説しました。
スマホのセキュリティはあまり気にしてなかった・・・という方は少なくないと思われますが、スマホを狙ったウイルスは増加しているだけでなく、感染の手口が巧妙化しています。
電話帳のデータを盗まれて、友だちに大量の迷惑メールが送られてしまった!とか、クレジットカード情報を盗まれて悪用された!など最悪の事態を招かないように、日ごろから注意することが大切です。