ワンクリック詐欺とは、これまでパソコンを標的とした詐欺の手口でした。しかし、スマートフォンの普及に伴って、新たなワンクリック詐欺サイトも増加の一途をたどっています。

また「無視」で回避できない、新手のワンクリック詐欺も登場しています。その内容や、もしアクセスしてしまった場合の対処方法について紹介していきます。

ワンクリック詐欺に遭ったときの対処法

インターネットでサイトを閲覧していたときや、メール本文のURLをクリック(タップ)した際、突然「登録が完了しました」などと表示され、料金を請求されるのがワンクリック詐欺です。

これまでに一度も登録した覚えがない、利用したことがないサービスからの請求であれば、支払う必要はありません。ウィンドウを閉じて消してしまうのが最善です。

パソコンの場合

パソコンのブラウザでポップアップが消えないというときは、ブラウザの履歴やキャッシュ(一時ファイル)等の削除で、料金請求画面を消せる場合があります。

この方法はあくまで「ウイルスでない場合」で、ウイルスに感染してしまった場合はセキュリティソフトでウイルスを駆除してください。

Windowsで履歴・キャッシュを削除する方法

1.「コントロールパネル」の「インターネットオプション」をクリック

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2.「閲覧の履歴」の削除ボタンをクリック

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スマートフォンの場合

スマホを対象としたワンクリック詐欺も増えています。もし請求画面が表示されたときは、つぎの方法を試してみてください。こちらも、この方法で消えないときはウイルススキャンをしてみてください。

iOSで履歴・キャッシュを削除する方法

1. 「設定」⇒「Safari」をタップする

2. 「履歴とWebサイトデータを消去」⇒「履歴とデータを消去」でキャッシュを削除

Androidで履歴・キャッシュを削除する方法

1.「設定」の「アプリ」から「Chrome」を選択

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2.「キャッシュを消去」をタップ

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やってはいけない!間違った対処法

上記では正しい対処法をご紹介しましたが、ここではやってはいけない間違った対処について解説します。

業者に連絡してしまう

登録や利用の覚えがないからと、業者の問い合わせ先である電話番号や、メールアドレスには連絡しないようにしましょう。業者側は詐欺目的なので、利用していないことは承知のうえです。

下手に連絡したり、問い合わせた際に住所などを伝えてしまうと、相手に個人情報を悪用されたり、さらなる詐欺のターゲットにされかねません。

支払いに応じてしまう

ワンクリック詐欺は、携帯の個体識別番号を表示して「個人情報を記録した」とか、「支払わなければ法的機関に通告する」など、不安を煽る警告文を表示して支払わせようとします。

しかし、有料サイトは利用者本人が利用規約を理解し、確認画面で承諾しない限り、有効にならないという決まりがあります。よって、同意していないので売買契約が成立せず、支払う必要はありません。

個体識別番号からは相手になにも分かりませんし、業者のほうが法を犯しているので法的機関に通告されることもないでしょう。

場合によっては無視してはいけない?

非常にまれであり、ワンクリック詐欺ではありませんが、別の詐欺で実際に業者が訴訟を起こしたケースがあります。この際、裁判所から届く支払督促を無視すると「仮執行宣言」がされてしまいます。

こうなると支払わなくてはならなくなる可能性があるので、本当に裁判所から書類が届いてしまった場合は、無視をせず同封された書類から「異議申し立て」をおこなわなくてはなりません。

ただ、裁判所の書類を装った詐欺の可能性もあります。本当の裁判所の書類であれば、つぎのような特徴があるので、それをもとに見分けてください。

裁判所から届く書類の特徴
  • かならず封書で届き、表に「特別送達」と記されている(ハガキでは届かない)
  • 配達員から手渡しで署名して受け取り
  • 書かれている電話番号が公式サイトと同一

対処を間違えてしまったという場合は?

業者に連絡してしまったり、支払ってしまったりしたという場合の対処法について解説します。

連絡してしまった場合

連絡してしまった場合でも、そのあと向こうからなにもアクションがなければ、無視しても問題ないでしょう。ただし、さらなる詐欺のターゲットにされる可能性があるため、警戒してください。

連絡した際に伝えてしまった住所にハガキで督促状が届く、実際訪問された、といった場合であれば「国民生活センター」や警察の「サイバー犯罪相談窓口」に相談するとよいでしょう。

支払ってしまった場合

実際に支払ってしまったという場合、今後も詐欺のターゲットにされかねません。こちらも警察の「サイバー犯罪相談窓口」に相談するのがおすすめです。

ワンクリック詐欺にクーリングオフは適用できませんが、弁護士に相談すればお金を取り戻せる可能性があります。弁護士費用より高額な料金を取られたのであれば、相談するのもよいでしょう。

まとめ

法律上でも、ワンクリックだけでは「契約」と見なされません。心当たりのない請求はすべて無視してよいでしょう。

そうならないためにも、普段からむやみにURLをクリックしたり、あやしいアプリをインストールしたりしないよう注意することが非常に重要です。




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