婚活アプリや友達作り…出会い系サービスを安全に使うための注意点

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いま、婚活や友達づくりなど出会いのためのアプリがどんどん登場しています。

ちょっと前までは「出会い系サイト」というと、危険そうなイメージがありました。しかし最近のネット婚活や恋活、お見合いセッティングといった、Facebookなどの「SNSと連携した恋愛マッチングサービス」は、Webサイトの雰囲気や説明もとてもクリーンです。

一部の悪質な出会い系や、アダルトサイトのイメージとはほど遠い雰囲気があります。さらに、「飲み友達を探せる」「GPSを使って近くの人と出会える」アプリなど、プロフィールから趣味の友達づくりができるコミュニケーションアプリもたくさん登場しています。

しかしこれらの出会いサービスは、本当に安全なのでしょうか?

個人情報流出やウイルス感染、ワンクリック詐欺など、セキュリティの危険はないの?利用する場合、どんなことに注意すればいい?

このようなサービスを安全に使う方法や、優良サイトの見きわめ方を紹介します。

目次

1. 出会いサービスの違い

どのサービスも、サイトやアプリにプロフィールを登録し、条件や趣味の合う相手を探すという部分は同じです。しかし、利用目的やシステムが若干異なります。

1-1. 出会い系サービスの特徴

  • 会員数が多く、遊び目的の人も多い
  • ポイント制、または無料で使える
  • アダルト色が強いサービスもある

1-2. 婚活、マッチングサービスの特徴

  • 結婚のため真剣に出会いを求める人向けのサービス
  • 月額や定額制(月1,000~5,000円など)
  • 婚活パーティーやオフ会ありのところもある
  • 独身証明書や収入証明を登録できる場合もある

1-3. 友達づくり、コミュニケーションサービスの特徴

  • 同性の友人も探せる
  • 無料で使えるアプリが多い。そのため暇つぶしでの登録も多く、返事がこないことも多い
  • 規約が厳しく、すぐに利用停止されることもある
  • GPSの位置情報を使い近くの人を探せる、飲み会や合コンのセッティングができるなど、様々なアプリがある

加えて、これらサービスの中には不正広告やスパムリンクがある、年齢確認なし、サクラがいるなど、悪質な業者がやっているサービスも一部あります。

このような出会いサービスと、SNSにも共通する利用上の注意をまとめます。

2. 婚活や出会いサービスに潜む危険とは?

2-1. ワンクリック詐欺、偽サイト(偽アプリ)

公式サイトと見せかけて偽サイトに登録させることで個人情報を盗むものや、リンクをクリックすると、有料サイトの利用料金などの不正請求画面を表示する悪質なサービスがあります。

対策方法

公式サイトかどうか、URLを確認してから登録します。または広告やリンクではなく、検索からサイトにアクセスし登録します。

もし架空請求されても払う義務はないので、慌てず、無視してページを閉じます。悪質なものだとページを閉じられなかったり、電話発信画面になり強制的に電話をかけさせられたりする場合もありますが、相手に電話番号を知られるとトラブルになる危険があります。

ブラウザを閉じ、設定でブラウザのキャッシュを削除することがおすすめです。

※ただ、実際に利用した分の料金は当然ですが払う必要があります。
利用料金がわかりやすいサービスを使うか、使った分料金を支払うことに抵抗のある方は、月額制サービスの利用がおすすめです。

2-2. LINEのIDや電話番号を集める業者

出会いサービス利用者の中には、業者や攻撃者が紛れ込んでいる場合もあります。

彼らの目的は電話番号やメールアドレス、LINEのIDといった会員の個人情報を集め、名簿業者へ売ることです。年齢、住所、趣味、収入など、情報は細かいほど高く売れます。

2-3. 不正アプリをインストールさせる攻撃者

魅力的な女性会員などとやり取りしているうちに、他アプリのインストールや他サイトへのアクセスをすすめられることがあります。

実はこれらは不正サイトやアプリで、アクセスするとウイルスに感染したり、個人情報を盗まれたりします。

対策方法

仲良くなった人でも、教えるのはLINEのIDや使い捨てできるフリーのメールアドレスなどにとどめておくようにします。他サイトをすすめられても、アクセスしないようにします。

このような業者は魅力的な写真やプロフィールを設定していることがあるので、うまい話には注意したほうが良いでしょう。

2-4. リベンジポルノや恐喝

サイト内で交換したわいせつ写真を元に、「公然わいせつ罪にあたるので削除費用を払え、払わなければ通報する」などと恐喝する手口もあります。

また、わいせつ写真はどのように利用されるかもわかりません。自分のパソコンやスマホに保存している場合、自分の不注意でその写真が露出してしまう恐れもあります。

対策方法

恐喝されても、断固拒否してください。どうしても写真をやり取りする場合は、顔や部屋などが写らないようにし、特定されないようにします。

その他の悪質な手口に考えられる被害

  • 迷惑メール
  • 同時登録(1つのサイトに登録すると、他のサイトへも自動的に登録される)
  • 退会ができない
  • 結婚詐欺、芸能人を使った詐欺
  • 宗教や副業ビジネスへの勧誘

3. 安全な出会いサービスを見分けるポイント

3-1. プライバシーマークを取得している、「届出受理番号」が記載されている

個人情報の保護体制が整備されている事業所を認定する制度である「プライバシーマーク」や、各公安委員会に届け出をし違法営業でないことの証明である「届出受理番号」が記載されているかどうかをチェックします。

3-2. 運営元が信頼できる

会社概要や特定商取引法などのページがしっかりしていることも重要です。大手の会社が運営していれば100%安全というわけではありませんが、やはり実態が不明な会社のサービスよりは安心して使えるでしょう。

3-3. 証明書の提出がしっかりしている

登録時、成人確認のための身分証明書はかならず提出する必要がありますが、加えて独身、年収、業種(医者など)、学歴の証明書を提出することで、プロフィールの信頼度を高められるサイトもあります。

3-4. 有料サービスのほうが業者が少ない場合も

無料サービスは誰でも登録できるので、業者や攻撃者、プロフィールを偽っている人も多い場合があります。無料サイトへの登録では、スパムメールにも気をつけてください。

4. Facebookの出会い系アプリは安全なの?

最近人気のあるpairs(ペアーズ)やOmiai(オミアイ)など、Facebookでログインする出会いアプリにはこんな特徴があります。

  • 登録にFacebookのデータを使うため、不審な人物や業者が登録しにくい
  • 婚活アプリを始めたことがタイムライン上に表示されることはない(アプリ内ではイニシャルでの利用になる)
  • 「いいね」のマッチングが成立しないとメッセージが送れない。最初からメッセージを送るには課金の必要があるので、不審な人からのメッセージは少ない

ただ、実名登録が基本のFacebookとはいえ、偽名での登録は簡単にできてしまいます。

しかしFacebookの友達が一定数いないと登録できないサービスもあるので、誰でも無料で登録できるサイトに比べると、業者や悪質な攻撃者は少なく、真剣に相手を探している人と知り合える可能性が高いかもしれません。

5. こんなサイトやアプリは危険かも

5-1. 会社名やサイト名がありふれている

晒し対策のため、検索されてもすぐに見つからないよう、どこにでもありそうな名前をつけている悪質サイトがあります。

よくあるサイト名の例:「LOVE」「PURE」「TALK」「恋人ゲット」など
よくある会社名の例:「株式会社アシスト」(特に多く600社以上ある社名)「株式会社ネット○○」など

5-2. URLが大手と似ている

URLをhttp://○○○.mixi.jp/などと実在するサービスと似たものにし、大手の関連会社とカン違いさせる、またはドメイン指定拒否を防ぐ手口があります。

5-3. PC版がない、モバイル版を勧めている

スマホでは、パソコンのように複数のウィンドウで評判を検索しにくく、悪い口コミを晒されにくいです。そのためPCページが存在しない場合があります。

5-4. 送受信メールが保管されない

サクラを使っている証拠を残さないため、“メッセージの保管は○日間です”とする手口があります。

しかしネットの世界でも現実世界でも、100%安全なサービスはほぼないでしょう。

たとえ無料サイトであっても結婚したケースもあれば、高額の結婚相談所で結婚詐欺にあったケースもあります。またどんなWebサイトでも、改ざんされる危険もあります。

最低限信頼できるサイトの条件を知り、あとは自分で注意して利用することが大切です。

6. 出会いサービスを安全に使うための注意ポイント

次のポイントに気をつけることで、コミュニケーションアプリやSNSのリスクを下げられるでしょう。

6-1. 個人情報は自身で守る

ウイルス感染にはどんなに注意していても、悪質なユーザーに個人情報を教えてしまいトラブルになっては元も子もありません。

教えてはいけない情報の線引をはっきりさせ、プロフィール設定やメッセージのやりとりは慎重におこないます。

誰に公開しても問題ない情報

  • 本名とは関係ないニックネーム
  • 年齢
  • 業種名(会社名はNG)
  • 住んでいる大体の地域(駅名などはNG)

信頼できる人にのみ教える情報

  • 名前(なるべく下の名前のみにする)
  • 本人を特定しにくい写真

日記などにも見られてはまずい写真は送らない、載せないようにします。載せるときは、公開範囲をしっかり確認します。またGoogleの画像検索での特定を防ぐため、他のSNSで使っている写真の使用は避けます。

  • LINEやSkypeのID、フリーのメールアドレス

通話するときは、通話サービス(SkypeやLINE)のIDを教えるようにします。もしトラブルになりそうになっても、ブロックや変更が電話番号より簡単にできます。

誰にも教えてはいけない情報

  • 住所
  • 勤務先名
  • 身分証情報
  • 銀行口座やクレジットカード情報

これらは、どんな方法で聞かれても教えないようにします。

ただ、サービス登録時には年齢確認のために、身分証情報を送る必要や、料金を支払う場合があります。そのときのポイントは次のとおりです。

6-2. 登録時に身分証を送るときの工夫

出会いサービスでは未成年の利用を防ぐため、18才以上であることの確認として身分証の写真を送る必要があります。身分証の提出は出会い系サイト規制法によるもので、国から義務づけられたものです。

また婚活サービスでは職業や年収、独身証明書を提出することもあります。きちんとしたサービスでは、悪用のためではなく、このような身分確認をしっかりおこなっています。

しかし、たとえサイト側でも万が一の流出や、本名などを知られることに抵抗がある人もいるでしょう。ですが、生年月日が確認できれば良いので、住所などは隠して送ってもOKです。

運転免許証の場合

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健康保険証の場合

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さすがにここまで隠せば、本人特定は不可能です。

特に心配な方は、ペイントソフトなどで加工して隠すのではなく、紙などで物理的に隠して写真を撮れば、ソフトなどで加工を取ることもできないのでおすすめです。

※他人の身分証を使っての登録は文書偽造罪になるのでやめましょう。

6-3. 料金を支払う時の工夫

クレジットカード情報を運営会社に知られたくない方は、銀行振込やコンビニ払い、電子マネーにする方法があります。

とはいえ、もし個人情報を教えてしまっても、トラブルに巻き込まれることはまれです。あまり不安になりすぎず、アドレスなど変更できる情報は変更しておきましょう。

6-4. セキュリティ設定をする

パスワード/IDは破られにくいものを設定する

ログインするときのパスワードは、推測されにくい8文字以上・複雑な文字列にします。

セキュリティソフトを入れる

どんなサイトを見るときでも、パソコンやスマホにセキュリティソフトを入れ、しっかり設定し、最新状態にしてからにします。

使わなくなったら退会する

どのサイトに登録したか覚えておき、利用しなくなったら退会するようにします。

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7. 相手を選ぶ、初めて会うときの注意点

相手を慎重に選ぶ

すぐ会いたがる人には注意してください。信頼できると思えるまで、誘いに乗らないようにします。

ただ、どこで信頼できると判断するか?は難しい場合もあり、信頼できると思ったのに騙される、という可能性はゼロではありません。しかしこれはネットを介さない出会いでも起こりえる問題です。

ネットを使って会う以上、ある程度のリスクは承知で、最大限注意することが必要です。

7-1. 初めて会うときの注意点

長く連絡を取り合い信頼できる相手と思っていても、初めて顔合わせするときは気をつけてください。

  • 職場や自宅住所は教えない
  • 会社の名刺は渡さない
  • 人の多い場所で会う、車には乗らない
  • 二人きりにならない
  • 席を離れるときは飲み物に睡眠薬などを入れられないよう、グラスを空にする

8. トラブルに巻き込まれたときの対処方法

もしサイトやアプリを使っていてウイルス感染が疑われる画面が表示されても、対処方法を守ることで危険を回避できるでしょう。

8-1. 無視する

不正請求や詐欺、恐喝には絶対に応じないようにします。

いちど相手の要求に応じてしまうと、「脅せば言うとおりにする人間」として、悪徳業者のリストに加えられ、また脅される恐れがあります。

※IPアドレスで個人情報は割り出せない

サイトをクリックしたとき、不正請求画面とともにパソコンのIPアドレスやプロバイダ名、ブラウザ名、地域情報、携帯電話の個体識別番号が表示されることがあります。

しかしクリックだけでこれ以上の個人情報を調べることはできません。「払わなければ通報されます」と言われることもありますが、そもそも通報されるとまずいのは業者側なので、まずありません。

8-2. 危ないと思ったら警察へ届ける

もし相手に氏名や住所、クレジットカード情報などを教えてしまった場合は、警察や国民生活センター、消費者センターに相談したほうが良い場合もあります。

9. トラブル時、やってはいけないこと

  • お金を振り込む
  • 個人情報を教える
  • メールに返事をする、電話をかける
  • 報復する、運営会社に出向く

これらの行動をとると、状況がより悪化する危険があるので、絶対にしないようにします。

10. 不倫サイトで情報流出した事件

既婚者向けの出会い系サイト(SNS)「アシュレイ・マディソン」が、2015年8月このサイトの閉鎖を求めるハッカーによる攻撃を受け、登録者3200万人の個人情報(名前、住所、電話番号、メールアドレス、支払い情報など)が流出しました。

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このサイトは世界中で人気があり、影響の大きさが問題になりました。しかしそのサービスの有名無名にかかわらず、攻撃者に狙われるリスクはあります。

このようなサイトに登録するときは、職場や仕事で使うメールアドレスは使わずそのサイト専用のフリーのアドレスにする、クレジット払いは避けるなど最低限の対策が必要です。

まとめ

セキュリティ情報サイトではかならずといっていいほど、アダルトサイトや出会い系サイトに注意!と書いてあります。

しかし出会いサービスであっても、しっかり知識を身につけ、悪意あるサイトや人物の言いなりになることを避ければ、リスクを下げて使うことができます。

お見合いパーティーやオフ会など、ネットを使わない出会いなら100%安全というわけでもありません。

出会いサービスで大切なのは、運営会社の努力と、利用者のマナーです。運営元はセキュリティを第一に考え、サービス運営をする必要があります。

軽い気持ちで送った個人情報や写真でトラブルにならないよう、出会いサービスのリスクをしっかり知り、知識をつけた上で利用することが大切です。

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4. ペネトレーションテストで発見した、新らなる脅威とは?
-最近また増えた、ウイルス感染配布サイト
-パケット改ざんプログラムによる被害

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