Windows10をインストールしていないと、何度も表示されるポップアップ。
インストールを考えている場合でも、気になるのはメリット・デメリットや不具合の部分。
また、アップデートしたくない場合に回避する方法までご紹介していきます。
Windows10で報告されている不具合・対処法
Microsoft側はWindows 10のアップグレードを推奨していますが、気になるのは不具合の部分。どのような問題があり、解決できるのかどうかを見ていきましょう。
非常に重い
自動更新が溜まっている状態のために重いようです。しばらくすると解消されると思われます。
直らない場合、タスクマネージャーを起動して、不要なプログラムの実行を停止してください。
起動しない、再起動をくり返す
起動しても黒い画面で操作できない、また再起動をくり返したり、マウスカーソルしか表示されなかったりする場合があります。
セキュリティソフトが影響している可能性があるので、一旦削除します。また、周辺機器を取り外してください。それでも効果がなければ、ビデオカード、内蔵VGAなどのドライバー更新で対応します。
画面に「重大なエラー」と表示される
原因不明のトラブルという可能性があります。
バックアップから復元を試してみてください。効果がなければ、一旦元のOSに戻してみましょう。
日本語入力できない
日本語入力が作動しないといった不具合があります。標準ブラウザが「Microsoft Edge」になった影響といわれます。
ツールバーから日本語入力設定をしても解決しない場合、日本語IMEを再インストールしてみてください。
アップグレードが途中で止まる
「Windows10 セットアップ」からアップグレードを進めていたとき、途中でアップグレードが止まってしまうという症状もあります。
こちらも、セキュリティソフトが関係している可能性があるので、一旦削除してください。それでも状況が変わらなければ、パソコン本体や中身のマザーボードといった装置が、10非対応の可能性があります。こういった場合はダウングレードして使用するしかありません。
インターネットがつながらない
ネットワークドライバー、ネットワーク接続ユーティリティソフトが正常に動かない場合があります。
ネットワーク機器が10に非対応の可能性があります。10対応のドライバーを入れ直すか、買い替えてください。
音が出ない、画面がつかないといったトラブルは、まずパソコンに接続された機器が10対応製品かどうかを確認してください。そのほか解決しない場合、バックアップを復元したりしましょう。
Windows10にするメリット・デメリット
ネットでは各所でWindows10にすべきか否か、という議論がなされています。ここで、10にするメリットとデメリットについてご紹介します。
Windows10のメリット
- 期間限定で無料アップグレードできた
- 顔、指紋認証システム「Windows Hello」が追加
- セキュリティ機能「Windows defender」が使える(8から)
- 8で廃止されたスタート画面が復活
- 「高速スタートアップ」機能が追加され、起動速度がアップ
- 規定ブラウザに「Edge」が新規追加(IEもインストール済)
- 音声認識アシスタント「Cortana(コルタナ)」が追加
Windows10のデメリット
- 10非対応のソフト、プリンターなどが使えなくなる
- Windows Media Centerがなくなる
- ファイル検索がWEBまで広範囲になり改悪
- サイドバーのガジェットが使えなくなる
- Windows Updateを停止できなくなる
- 毎日「自動メンテナンス」される(機能自体の停止が不可能)
- 「高速スタートアップ」しないと7より起動が遅い(ただし不具合もあり)
Windows10の強制アップデートを回避する方法
これまで、パソコンを起動するとWindows10のアップグレードを勧めるポップアップは表示されていましたが、最近は「次の予定でアップグレードされます。」と勝手に予約される場合もあります。
強制予約させるようになった
強制予約は自分で設定していなくても、勝手にアップグレードの日程を決定されてしまいます。このアップデートにはWindows 7・8/8.1ユーザーなどから不満が続出しました。
しかし、日付が確定されてしまっても、あとからキャンセルすることができます。
強制予約を解除する方法
強制的に予約されてしまった場合に、解除する方法をご紹介します。
1. 予約された日時のすぐ下、「予定の変更」をクリック

2. アップデート日時を当日以外の日づけに変更→「確認」

3. 設定した日時が表示されたら、その下にある「アップグレードの予定を変更または取り消し」

4. アップグレード日時の変更画面が表示されたら、「アップグレードの予定を取り消す」

5. アップグレードを取り消しますか?と表示されるので、「アップグレードの予定を取り消す」をクリックして、閉じれば適用されます。

現状ではこの方法が有効ですが、今後は予定を聞かずに強制アップグレードされる可能性も十分に考えられます。
強制アップグレードをキャンセルする方法
意図せずWindows10へのアップグレードが開始されてしまった場合でも、キャンセルすることが可能です。以下の動画でわかりやすく解説されています。
アップデートを回避するツールを使う
法人導入7000超の実績を持ち、2013年Softbankグループ、Vectorプロレジ大賞/安定・高速化部門賞受賞ソフトの『MATUKAZE』には、Windows10のアップデートを回避する機能が付いています。
ツールを使用するには、ライセンス料(パソコン1台あたり年間10,000円)かかりますが、今ならクーポンコード(666666)を入力すると31日間無料でお試しいただけます。
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Windows10のポップアップを非表示にする方法
「Windows 10を入手する」のウィンドウを消しても、ツールバーの部分に表示されるポップアップ。これがうっとうしいと感じる方もいらっしゃるでしょう。消し方をご紹介します。
何度も表示されるポップアップ
ポップアップ自体は「×」を押せば消えるものです。しかし、根本的な対処をしない限り、パソコンの起動時に毎回かならず表示されてしまいます。

ポップアップを出さない方法
1. タスクバーを右クリック→「プロパティ」

2. タスクバーと[スタート]メニューのプロパティの画面が表示されたら、中央部分にある通知領域の「カスタマイズ」をクリック

3. タスクバーに表示するアイコンと通知の選択で、GWX(Windows10のアイコン)の動作を「アイコンと通知を非表示」にし、「OK」で完了

Windows Updateで10をインストールしない方法
1. 「スタート」→「コントロールパネル」(8の場合、「Windowsキー」+「X」)

2. 「システムとセキュリティ」をクリック

3. Windows Updateの項目「更新プログラムの確認」をクリック

4. 「Windows10にアップグレード」の下、「利用可能なすべての更新プログラムを表示」をクリック

5. プログラム一覧の「Windows10 Pro、バージョン1511、10586にアップグレード」(またはWindows 10 Home、バージョン1511~)のチェックを外す→右クリックして「更新プログラムの非表示」をクリック→「OK」で完了

元のOSに戻したい!ダウングレードの方法
10にしたものの、やっぱり7や8のほうがよかったとき、もしくは勝手にアップグレードされてしまったとき、10からダウングレードする方法をご紹介します。
Windows 7・8に戻す方法
1. スタートメニュー→「設定」をクリック

2. 設定メニューの「更新とセキュリティ」をクリック

3.「回復」→Windows 7に戻す メニューで「開始する」をクリック、あとは画面の指示に従って進めば7に復元されます。ただし、このダウングレード機能は10にアップグレード後1ヶ月しか利用できません。

再アップグレードするときも無料?
10アップグレード後にダウングレード→無料期間終了→再度10にアップグレード、としても無料のままです。ダウングレード前提で、一応導入してみるという選択肢もあるかもしれません。
Windows10無償アップグレードは期限あり?
OSを変更したくない方にとっては、Windows10が無償であっても興味を持ちにくいものでしょう。しかし、この無償アップグレードは期限があります。
いつまで無料でアップグレードできる?
期限は2016年7月28日までです。Windows7もしくは8/8.1のユーザーのみ料金がかかりません。無償期間が終了すると、HOMEエディションが1万3000円、Professionalで2万円前後になります。
無料の期間内にアップグレードしておきたい、とお考えであれば、少し早めに決断したほうがよいでしょう。
インストールしたら永久無料で使える?
アップグレード後は、いまのところ無料で使えるといわれています。しかし、今後のアップデートで仕様が変更される可能性はゼロではありません。
なお、10はWindowsで最後のOSと発表されています。これまでVista→7と買い換えた方がいらっしゃるかもしれませんが、今後は10だけ更新されつづけてずっと使えるようになるということです。しかし、これも暫定なので今後どうなるかはわかりません。
各OSがサポート終了するのはいつ?
利用者が多かったWindows XPはすでにサポートが終了しましたが、それまでには何度か延長されました。そのため、以下の終了日程は暫定になります。
Windows Vista
- メインストリームサポート→すでに終了
- サービスパックサポート→すでに終了
- 延長サポート→2017年4月11日まで
Windows7
- メインストリームサポート→すでに終了
- サービスパックサポート→すでに終了
- 延長サポート→2020年1月14日まで
Windows8/8.1
- メインストリームサポート→2018年1月9日まで
- サービスパックサポート→すでに終了
- 延長サポート→2023年1月10日まで
サポートが終了したOSはどうなる?
Windowsアップデートを受けられなくなります。アップデートがないということは、脆弱性の修正などが適用されないということです。
脆弱性をそのままにしていると、その部分を突いたサイバー攻撃を防ぐことができません。よって、セキュリティ面で非常に危険な状態となります。サポート終了までに、最新バージョンにアップデートすることが望ましいです。
まとめ
OSを変更するには、リカバリーディスクを作成する手間や、使い勝手が悪くなるといったデメリットもあります。いますぐWindows10にするべきか?という部分については、「個人がどうしたいか」で選ぶしかないのではないでしょうか。
最終的に10へアップデート予定なら無料の期間中にするとか、今後の動きを見て考えたいから、7のサポート終了まで使いたい、という方はそのままでもよいと思います。無料期間の終了する7月末までに、どちらか決断するとよいでしょう。