いまや全世界で、爆発的に利用者が増加しているSNSのFacebook。
しかし、利用者が多いことやプライベートを公開するという点で、使用方法を誤ると非常に危険なツールともいえるのです。
なにが危険なのか、また危険から身を守るにはどうすべきかをご紹介していきます。
Facebookはなにが危険?
実名登録なので本名が丸見え
Facebookは実名での登録が基本ルールです。なかには、ハンドルネームで登録している方もいらっしゃるかもしれませんが、仕事で利用する方などはとくに本名で利用する必要があるでしょう。そうなると、検索フォームで実名検索されたときに、すぐプロフィールが見つかります。
写真の投稿で顔・自宅バレも
ほかのSNSと比較して、Facebookはプロフィール画像を自分の顔写真にしている方が多いです。そのため、実名と顔写真とで個人が特定されてしまいます。自分で写真をアップせずとも、知り合いが撮影した自分の写真をアップされてタグがつけられれば、名前と顔が広まってしまいます。
ほかにも、自宅周辺の写真を撮影して投稿したときに、それを見た人が「この場所知ってる!」と自宅を特定してしまうという可能性もあるのです。
不正ログインされるリスクも
Facebookはセキュリティがゆるいといわれています。IDやパスワードが特定されて不正ログインを受ければ、アカウントを乗っ取られて勝手に書き込みをされたり、闇取引の踏み台にされたりする危険性があります。
他サイトで必要な情報が筒抜け
ネット銀行などでパスワードを忘れたときに聞かれる「秘密の質問」。しかし、Facebookでこと細かにプロフィールを書いてあると、秘密の質問の答えがバレて悪用される場合があります。
実際にあったFacebook関連の事件
Facebookの書き込みが原因で内定取り消し
最近は企業の人事担当者が内定者の名前を検索し、何か問題行動をしていないか、どのような人物かを調査するケースが増えています。
Facebook内で問題発言をしたり、なかには未成年のときに飲酒している写真などが発見されたりして、内定が取り消されたということもあるようです。
ストーカーの情報収集に悪用される
好意を持っている人物や元交際相手などをFacebook内で検索し、現在の住所などを特定してストーカー行為に悪用する事件も続出しています。
投稿された写真に位置情報が含まれていたり、投稿の内容に勤務先などの情報が書かれていたりすると、自宅や勤務先が特定されてしまう危険があります。
なかには、友だちリストから削除しただけで、恨まれて殺害されるという事件もあったため、何が引き金で事件になってしまうかわかりません。
クレジットカード情報が悪用される
不正ログインされ、アカウント乗っ取りされる以上に最悪の事態が発生する場合もあります。それは、クレジットカードの悪用です。
Facebookにクレジットカード情報等を登録していた場合、不正ログインによって情報が閲覧されて、覚えのない高額な買い物などに使われてしまう場合もあります。
Facebookの危険から身を守るには?
顔写真はアップしないようにする
軽い気持ちで顔写真をアップするのは危険です。また、自分の写真を載せられたくないときは、友だちに自分の写真をアップしないか、目隠しするようになど伝えておくとよいでしょう。
位置情報を送信しないようにする
Facebookには「いまどこにいるか」を伝える位置情報送信の機能があります。また、写真に位置情報が記録されていることもあります。遠出したときの位置情報はそれほど問題ではありませんが、自宅周辺で送信すると、自宅がすぐにバレてしまいます。
なかには、アップした自宅周辺の写真をストーカーが保存して、Yahoo知恵袋で「これはどこの写真ですか?」と質問して自宅を特定したという事件もあります。
重要な情報は登録しない
個人情報を特定されたくないのであれば、必要最低限の情報のみを登録するようにしましょう。とくに、できればクレジットカード情報などは登録しないことをオススメします。
まとめ
Facebookは設定を変更しないままだと、気づかないうちに位置情報のどのサービスを利用したかシェアされるなど、プライバシーが筒抜けになってしまう場合があります。
投稿の送信前に確認し、定期的に設定を見直すことで、知られたくない情報を拡散してしまわないように注意して、楽しく利用しましょう。