電子契約は紙の契約書や印鑑、郵送の手間などを必要とせず、パソコンやタブレットの端末上でスピーディーに取り交わすことができる新しい契約方式です。
電子契約を導入する企業が増加しているなか、さまざまな機能を搭載した優秀なサービスも数多く登場しています。本記事ではおすすめの電子契約サービス13選と、その選び方をご紹介します。
おすすめの電子契約サービス13選
では早速、おすすめの電子契約サービス13種類を、その機能や特徴とともにご紹介します。
Great Sign【おすすめ】

URL:https://www.greatsign.com/
無料プランあり、有料プランではユーザー数、契約書の送信件数は無制限で契約書の作成がおこなえるサービスです。月額費用+契約締結1件ごとの課金制となっています。
無料プランも含め、登録中は無期限でデータが保管されるため、いつでも過去の契約書などを確認できます。既存契約書の取り込みやIP制限などの機能もあり。
- 無料プランあり
- 契約相手は登録の必要なし
- 電子契約締結数無制限
- ダウンロード期限無制限
- 既存契約書の取り込みが可能
- IP制限可能
- 電子契約関係の法律を制定した弁護士・国税庁(現税理士)が顧問になっている。
- メールアドレスの入力ミスで相手に届かなかった場合は課金されない。
- 送信後のアドレス変更が可能。
- 受信側は完全無料。
- 1送信ではなく契約締結ごとの課金なので、何度アドレスを間違えても修正依頼されてもOK。
NINJA SIGN

「脱・印鑑宣言」を謳い電子契約の普及を推進しているサービスで、1契約締結ごとに100円を減額する「逆」従量課金を導入しているという個性的なサービスです。無料プランもあります。
定型的な契約書はテンプレート登録できて効率的なうえ、取引先の情報などを入力項目に設定できる機能もあり、相手の手間まで減らすことができます。
- 無料プランあり
- 電子契約締結数無制限、定額
- NDAや業務委託契約書などの定型的な契約書はテンプレート登録できる
- 有料プランでテンプレート登録数は無制限
- 取引先の情報を登録しておくことで相手の入力を省略できる
- 契約書ごとのワークフロー設定と修正履歴が保存可能
E-STAMP(イースタンプ)

ITトレンド年間ランキング2019の「契約書管理システム部門」資料請求ランキング第1位を受賞した注目のサービスです。認印タイプ、実印タイプ2種類の電子署名タイプに対応しています。
サイトには電子契約を導入した場合のシミュレーションツールがあるため、日ごろの契約書業務に掛かる手間や費用をどれだけ削減できるかイメージしやすくなっています。
- 認印タイプ、実印タイプ、2種類の電子署名タイプに対応
- 押印の代わりに手書きサインも利用できる
- 契約書とあわせて免許証や許可証の画像を添付しクラウド保存できる
- 専門性の高い依頼を一括見積依頼ができるサービスあり
- 「プラチナサポートパック」利用で、手間のかかる契約の取引先への説明を代行
CLOUDSIGN(クラウドサイン)

電子契約サービス累計登録社数ナンバーワン、弁護士監修のサービスです。宛先などの情報をテンプレート登録でき、他システムとの連携できるなど、効率的に契約締結をおこなえます。
またセキュリティにも注力しており、契約書締結の際には本人確認を設定できるほか、通信を暗号化したうえで保存ファイルも暗号化、毎日自動バックアップなどの機能があります。
- 無料プランあり
- PDFファイル、宛先などの情報をテンプレート登録可能
- 本人確認を設定可能
- 毎日自動でデータバックアップ
- 他システムとの連携も可能
WAN-Sign

URL:https://www.wanbishi.co.jp/econtract/
日本通運グループとGMOグループが共同開発した電子契約サービスです。ASPIC IoT・AI・クラウドアワード2019において、支援業務系分野準グランプリを受賞しています。
電子契約と書面契約を一元管理でき、契約締結は電子証明書とメール認証のハイブリッド署名でおこなえるほか、セキュリティ機能・内部統制機能で契約管理までトータルサポートしてくれます。
- 無料プランあり
- 過去の書面契約とあわせて一元管理できる
- 認印タイプ、実印タイプ、2種類の電子署名タイプに対応
- 手書き署名機能あり
- 印影や電子印鑑イメージを埋め込める
- 3者間契約にも対応
DocuSign

世界数億人のユーザーが利用するという、43言語での署名と13言語での送信ができる、グローバルな電子契約サービスです。350 以上のシステムとも連携できます。
さらにアメリカやEUを含めた世界的な厳しいセキュリティ基準を満たし、もっとも強力な暗号化技術を採用しているなど、高いセキュリティ性も特徴です。
- オフライン、モバイルアプリでも署名可能
- 43言語での署名、13言語での送信が可能
- 350 以上のシステムと連携可能
- 進捗をリマインダーで受信可能
- アメリカやEUを含むセキュリティ基準に対応
ホームズクラウド

URL:https://www.holmescloud.com/index.html
電子契約による契約業務の効率化と関連業務マネジメント機能の機能を併せもったツールです。契約書はテンプレート登録しておけばカンタンに作成でき、契約ごとに異なる承認フローを設定できます。
ナレッジのチェックリスト作成や、契約書の更新期限のリマインド通知など、契約締結時だけでなく管理などにも役立つ機能が充実しています。
- 契約条項分類や契約書のひな形などをテンプレート登録可能
- ナレッジチェックリストを設定できる
- 契約書の更新期限のリマインド通知ができる
- 契約フローの設定と進捗状況の共有ができる
- 他サービスと連携可能
GMO電子印鑑Agree

URL:https://www.gmo-agree.com/
日本マーケティングリサーチ機構調べ「法務担当者の満足度」「仕事が楽になる電子契約」「安全な電子契約」ナンバーワン、GMOが提供する電子契約サービスです。
電子サインと電子署名、2つの署名タイプを使うことができ、印鑑の電子化をおこなえるほか、ワンタイムパスワードやIP制限、他システムとの連携など、オプション機能が非常に充実しています。
- 無料プランあり
- 過去の書面契約とあわせて一元管理できる
- IP制限可能
- クライアント認証設定可能
- ワンタイムパスワード設定可能
- 他サービスと連携可能
リーテックスデジタル契約

業界最高峰の法的安全性を謳う電子契約サービスです。国の指定機関であるTranzax電子債権株式会社への利用者登録を実施し、金融機関と同レベルの厳重な本人確認をおこないます。
Tranzaxとの連携により電子記録債権の利用ができ、また受注企業のニーズに応じたスムーズな資金調達もできるといった機能も搭載されています。
- 無料プランあり
- 厳重な本人確認
- 毎回ワンタイムパスワードが送付される
- 記録事項証明書の発行可能
- 電子記録債権の利用が可能
- POファイナンス®︎の利用が可能
BtoBプラットフォーム契約書

URL:https://www.infomart.co.jp/contract/index.asp
その名の通り、BtoBに特化した電子契約サービスです。契約書のやり取りにあると便利な、データの添付や取引先との質問のやり取り、契約期限アラートなどさまざまな機能が利用できます。
無料プランでも機能を幅広く利用できますが、有料プランだと、契約データ一括ダウンロードや権限の管理などもおこなえます。
- 無料プランあり
- 過去の書面契約とあわせて一元管理できる
- 契約書のほかにOfficeデータ、画像も添付できる
- 会社印の印影を登録し、電子契約に押印できる
- 契約書はコメントつきで差し戻し可能
- ユーザーごとに参照権限の付与が可能
paperlogic

paperlogicのサービスは大きく分けて「電子稟議(法対応ワークフロー)」「電子契約(電子署名法・電帳法準拠)」「電子書庫(法対応のクラウドストレージ)」の3つに分かれています。
取引先をゲストとして登録するだけでゲスト利用できる機能もあるため、取引先も同じサービスに登録してもらうという手間が掛かりません。
- 印影を登録し、電子契約に押印できる
- 契約書や請求書などの一括作成機能あり
- 取引先をゲスト登録できる
- 電子証明書のあり、なしを選択可能
- 署名依頼メールを送信できる
CLOUD STAMP(クラウドスタンプ)

URL:https://www.cloudstamp.jp/
ITトレンド上半期ランキング2019の「契約書管理システム部門」資料請求ランキング第1位を受賞した、電子契約サービスパッケージです。
PDFや宛先などの情報をテンプレート保存できるほか、メール承認だけでなく、アクセスコードを利用した本人確認もおこなうことができ、契約書業務の効率化だけでなく厳重な本人確認ができるのも特徴です。
- 送信先へのリマインドも可能
- 契約書名で契約書を検索可能
- メール承認とアクセスコードを利用した本人確認
- 宛先などの情報をテンプレートとして保存可能
- オプションで経営相談や専門家一括見積りも利用可能
クラウドコントラクト

個人事業・ベンチャー企業・団体といった「中小企業専用」の電子契約サービスです。取引先は登録の必要がなく、また都内近郊限定ではありますが訪問サポートも用意されています。
2週間と長めの無料トライアルがあり、トライアル中も操作方法の案内を受けることができるため、しっかりと試してから導入を検討できます。
- 無料トライアルあり
- 取引先の登録は不要
- 都内近郊は訪問サポートあり
- 合意契約締結確認書の発行機能あり
- スマホ、タブレットにも対応
電子契約サービスを選ぶ際のチェックポイント
電子契約サービスにはさまざまな機能や特徴をもつものがありますが、どの部分に注目して選ぶのがよいのかをご紹介します。
搭載されている機能
契約自体に関する機能はどのサービスも大きくは変わりません。そのため、機能で比較する場合は「文書の管理」「担当者間との共有」「ワークフロー」などの部分をチェックしてみてください。
最低限必要な機能として、「電子署名付与」「タイムスタンプ付与」「データの長期保存」があるものを選ぶのがおすすめです。
このほか、他システムとの連携や多言語に対応しているサービスもあるため、会社として必要な機能が搭載されているかも確認するとよいでしょう。
セキュリティ対策
電子契約のデータは多くの場合、サービス運営元のデータセンターに保存されます。このデータが流出、改ざんなどされないよう、セキュリティ対策が万全なサービスを選ぶことも重要です。
データセンターがサイバー攻撃で狙われる可能性があるため、通信やデータ自体を暗号化しているか、不正アクセスやDoS攻撃などにどう対策を講じているかチェックするとよいでしょう。
対応している書類
自社で利用したい書類を利用できるサービスであるかも確認すべきポイントです。多くの場合はサイト内に記載があり、ない場合はサポートに問い合わせてみてください。
また、法律上でそもそも電子契約では取り交わせない書類もあるため、これについても確認しておくのがおすすめです。
まとめ
おすすめの電子契約サービスを13種類ご紹介しました。契約自体に関する機能は大きく変わりませんが、管理や連携などの機能は多種多様であることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
サービスを選ぶ際は前述のチェックポイントを参考に、自社で必要としている機能が搭載されているか確認し、まずトライアルを利用されることをおすすめします。