コンピュータウイルスに感染すると、パソコンやスマートフォンに保存された重要な情報が抜き取られ、悪用されるなどのほかに、インターネットを介してウイルスを伝染させるなど他人まで巻き込んでしまいます。
とくに会社の機密情報が入ったパソコンや、クレジットカード情報などを記憶したパソコンが感染すれば大事です。そうならないために、かならずやっておきたいコンピュータウイルスへの対策を7つご紹介いたします。
コンピュータウイルスに感染しないための対策7選
セキュリティソフトを導入し最新の状態にしておく
まず基本の対策としては、できれば有料の信頼できるセキュリティソフトをインストール、常駐させておくことです。
セキュリティソフトによって強みや使える機能などが異なります。多くのソフトは無料トライアルが利用できるため、試しにいろいろな製品を使ってみるのがおすすめです。
セキュリティソフトは更新することで最新のウイルスを検出・駆除できるようになります。最新バージョンが公開されたら早めに更新し、つねに最新の状態で使えるようにしておきましょう。
OSやソフトウェアを最新の状態にしておく
WindowsやAdobe製品など、利用者の多いOS・ソフトウェアはサイバー攻撃の標的にされやすいです。
セキュリティソフトと同様に最新バージョンへアップデートすると、脆弱性(セキュリティの弱点)が修正されるため、なるべく早めにアップデートするようにしてください。
また、Windows8以前などサポートの終了した古いOSは、最新バージョンが配信されないため、非常にセキュリティが高いです。早急に10へアップグレードしましょう。
サイトの閲覧やメールの取り扱いに注意する
アダルトサイトや違法なデータを掲載しているサイトなど、怪しいサイトを閲覧しないことはもちろんですが、メールに記載されたURLもむやみにクリックしないように注意してください。
また、画像や装飾が表示される「HTMLメール」を受信する設定だと、これにウイルスを仕込まれ、感染してしまう可能性があります。プレビューするだけで感染するケースもあるようです。
HTMLメールは受信しない、メールのプレビューは表示しない設定にしておくことをおすすめします。
メールの添付ファイルやソフトはまずスキャンをおこなう
安全なファイルを装ったウイルスは非常に多く、またメールによる標的型攻撃も巧妙化しています。気軽にクリックしてしまうことなく、まず調べることが重要です。
メールの添付ファイルや、利用しようと思っているソフトをインストール・実行する前に、セキュリティソフトでスキャンしてから実行するようにしてください。
Yahooメールなど、メールサービスがファイルスキャンの機能を提供している場合もあります。
信頼できないリムーバブルメディアを使用しない
USBメモリや外づけHDDなどのリムーバブルメディアを、感染したパソコン経由で接続してしまうとウイルス感染することもあります。
貸し借りをする際は貸す側がウイルススキャンをしてから渡すようにし、リムーバブルメディアは中古で信頼できない相手から購入しないのが望ましいです。
また、ネットカフェや図書館など、不特定多数の人が利用するパソコンはウイルス感染のリスクが高いです。USBメモリを接続しないようにしてください。
最新のウイルス情報に注意する
IPA(情報処理推進機構)や、各セキュリティソフトのベンダーは、最新のウイルス事情やソフトウェアの脆弱性など、セキュリティの最新情報を提供しています。
コンピュータウイルスは毎日新しく生み出され、いままでにない特徴をもった最新のウイルスだと、セキュリティソフトでも除去できない場合があります。
このようなウイルスに感染しないためにも、なるべく最新の情報に目を通し、どのようなことに注意したらよいのか、知っておくことが重要です。
定期的にバックアップを取っておく
直接的なウイルス対策ではありませんが、万が一ウイルスに感染し、セキュリティソフトで駆除できなかった場合もバックアップを取っておけば、データを元通り復旧できる可能性が高いです。
また、パソコンが故障してしまった際も安心です。重要なデータは外付けHDDなどへ定期的にバックアップしておきましょう。
まとめ
コンピュータウイルスの感染を防ぐためのセキュリティ対策について、7つをご紹介しました。
- セキュリティソフトを導入し最新の状態にしておく
- OSやソフトウェアを最新の状態にしておく
- サイトの閲覧やメールの取り扱いに注意する
- メールの添付ファイルやソフトはまずスキャンをおこなう
- 信頼できないリムーバブルメディアを使用しない
- 最新のウイルス情報に注意する
- 定期的にバックアップを取っておく
これらを実践すれば、ウイルス感染のリスクを大幅に減らせます。日ごろから、いつ感染してもおかしくないという認識で注意してパソコンを扱うようにしてください。