日常において、「Iot」という言葉はあまり耳慣れないかもしれません。しかし、じつは意外と身近にあるモノもIotの技術を利用していたりするのです。
そもそもIotとは何か、また具体的にどんなモノに使われていて、メリットやデメリットは何があるのでしょうか。生活をより便利にしてくれる、最新技術を見ていきます。
Iot技術とはなに?
IotはInternet of thingsの略で、直訳すると「モノのインターネット」。つまり、インターネットにあらゆるモノを接続する技術のことをいいます。これまで、インターネットに接続するといえば、パソコンやプリンターなどIT周辺機器だけでした。

それからデジタルカメラ、オーディオプレイヤーなどあらゆるものを接続するようになり、現在では当たり前に。いわゆる「スマート家電」と呼ばれるものもそうです。最近登場しているものでは、Apple watchやGoogle Glassなどの「ウェアラブルデバイス」が有名でしょう。
Iot技術はこんなことができる!
接続したモノの状態をモニタリングできる
- 温度
- 湿度
- 気圧
- 音
たとえば、農業でいえばビニールハウスの質問や日射量、土壌などの管理を遠隔で監視・・・というように、離れたものの様子をいつでも確認できます。
離れた場所から状態を確認できる
- 登下校中の子どもの動きを確認できる
- 留守中に自宅の子ども、ペットの様子を確認できる
- 自宅のドア、窓の開閉や施錠の様子を知ることができる
- 自社製品の稼働状況をモニタリングできる
離れた場所から状態を操作できる
- 照明をON/OFFできる
- 家電製品のスイッチをON/OFFできる
監視カメラなどを遠くからでも操作して、離れている家族やペットなどの様子をいつでも確認できます。また、帰宅前に浴槽のスイッチを入れておく、もしくは電源を切り忘れたときに外出先でオフにするなど操作が可能です。
Iotを活用するメリット・デメリットは?
Iotを活用するメリットについて
- 利用者は生活が便利になる
- 子どもやペットを安心して世話できる
- カギのかけ忘れ、電源入れっぱなし防止
- 企業側は顧客のニーズを知ることができる
- 稼働状況を知ることでサービス改善、製品開発に活かせる
Iotにはデメリットもある
- セキュリティ対策が必須
やはり、一番の問題はセキュリティ面です。もしハッキングされれば、映像などが情報漏えいしたり、不正操作で悪用されてしまうおそれもあります。今後市場を拡大していくのであれば、何らかのセキュリティ対策も必要になってくるでしょう。
Iotはカンタンに接続できる

家電製品だけでなくカバンや服などのモノでも、「ワイヤレスタグ」などを装着するだけでIotが利用できます。これらのモノに装着すると、温度や気圧などの状態が確認可能です。健康管理などに活用できるでしょう。
すでに実現している技術
くら寿司はIotタグでニーズを先読み
くら寿司の寿司についているカバーにはICタグが取り付けられていて、すべての寿司がデータ管理されています。時間経過により廃棄されたネタ・いま、お客さんに人気があるネタなどもリアルタイムに分析しているので、ニーズの先読みが可能になっています。
走行情報を収集して値下げする自動車保険「スマートドライブ」
これまで、走行距離によって値段が変わる自動車保険はいくつかありました。しかし、この「スマートドライブ」は、安全運転だと値段が安くなる自動車保険。車に「あとづけIotタグ」を取り付けることで、運転状況を分析し、値段を変動させます。
将来的に可能となりそうな技術
- 米ディズニーランドで導入が進められる、アトラクション予約・ホテルチェックインできるバンド
- リアルタイムにゲリラ豪雨が発生している場所を捕捉
- リアルタイムに顧客の情報を確認し、迅速に対応するプリンターのサービス
まとめ
すでにスマート家電などで広がっているIot技術。現時点でもあらゆる製品に導入され、生活を豊かにしてくれています。近い将来、ほかにどのような活用がされるのか注目です。